ライブドアブログだけでは拡がらないので
次回から更新したらTwitterと共有するつもりでしたが、Twitterに直接書いていたら、
レスポンスが100倍以上速く、直ぐにコメントやDMが来ますし、ライブドアブログは書くのが面倒になって来たので、極く一部の人の要望によりココは当分の間はアーカイブとして残しますが、ライブドアブログ単体では私の様な変態的マニアなブログは 続けて行く意味が全く見い出せない為、新規投稿はココにはせず、Twitterだけにします。
因みにFacebookやインスタはやりません。

↓が私のTwitterです

https://twitter.com/pmpkhs








【大日本シマノ帝国様】が、

コロナ禍でマレーシア工場が止まっているとはいえ、

その遥か前から
リペアパーツの供給を、
ほぼほぼ 完全に止めてしまい、

R9100デュラのチェーンリングでさえ、
納期を何度も何度も引き延ばして
1年以上生産しないとか、
完組ホイールの特殊なスポークも
発注しても2年以上も
何度も何度も納期を延長して、
問屋さんいわく、
恐らくは永久に入荷しないとのことで、スポーク1本飛んだだけで純正品では修理が出来ないという、
【売りっぱなしで壊れたら新品を買え】
というのが最近は特に、
あからさまに成って来たので、
そんな企業方針に抗う様に
細々とした部品や工具を自作する等
色々やっています。

因みにカンパ様は こんなコロナ禍にも、10年以上前のフルクラムの初代レーシング1の赤色のネクタイ形状のアルミスポークを未だに安定的に供給してますし、

驚くことに、
2000年代のレコードのブレーキシューはもちろん、
なんと1970年代の【oldレコード】の、
ブレーキシューを未だに生産してくれています。

これはシマノで例えたら、
デュラEXのブレーキシューを未だに安定的に供給するくらいのアフターケアです。

今回の内容は、

シマノ様が、
9100デュラのブレーキ本体
(BR9100)のピポットナットを、
一般人では絶対に外せない形状と構造に 【昔から得意の嫌がらせ】
で 変更しましたが、

それを外せる特殊工具を作ったので、
それの作り方の説明です。

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↑  加工途中の画像は載せて無いけど
出来上がった特殊工具の画像はアップしましたので、器用な人ならリューター等で、市販のボックスソケットやメガネレンチを加工すれば多分作れると思います。

右側のナットは周りに障害物が無いのでメガネレンチを改造すれば良いですが、左側はナット周りにスペースが無いのでボックスソケットが必要で、
更に外径をΦ11.6mm以下に削り落とす必要があります。
(なので、左側は旋盤加工でないと
非常に難しいでしょう)

改造後のソケットは肉厚がペラッペラで高トルクには耐えられませんので 緩める為だけの専用品であり、
しかも何百回とかは使える物ではありません。
どうせ純正ナットは外したら棄てるので、この工具を締め付けに使うことは全く無い為 それでも問題ありませんがね。

ベースに使うのは、
【12ポイント】の【二面幅9mm】で
す。
見ての通り、12ポイントの山を
1山飛ばしで削り落とすのです。

ソケットは10mm未満だと、
12ポイントの物は非常に少なく
大抵は六角しかラインナップしていないメーカーばかりなので、
ホームセンターには まず置いて無いでしょうが、

私はメガネレンチもボックスソケットもAmazonで買いました。

これで、
純正の【クソ意地悪ナット】を棄て去り、
新たに64チタンの六角フランジナットに
交換出来ます。

因みに外して実測した結果、
M6はM6なんですが、
7700、7800デュラ時代とは違い
ピッチは0.75の細目ネジになっていました。

そんな物は汎用品では売ってないので、M5のチタンフランジナットをAmazonで買いました。

マイクロで実測すると、
二面幅は7.96mmで、
フランジ径11.78mmでした。

普通の並目のM6フランジナットは、
二面幅が10mmで、フランジ径は13mm~14mmくらいなので、

もしM6が並目だったとしても、
特に左側はスペースが非常に狭いので、
どっちみち、M5ナットを買って
改造しないとならないのですがね。

二面幅8mmにM6タップを立てるのは、
肉厚はかなり薄くはなりますが、
フランジナットなので、座面の面積は大きいし、ぶっちゃけ ボルトほど
厳格に強度は必要無いし、

あの超高級品の
ポジポリーニのチタンフランジナットは、M5もM6も二面幅は8mmなので、
全く問題は無いでしょう。

それに5.2のドリルを通して
M6-P0.75のタップを通して、
フランジ径を10.5mmに削り落とした物が
↓画像の右側の物です。

DSC_0020~3

左側の黒いのは
純正の【クソ意地悪ナット】です。

交換すると、↓ こうなります。

DSC_0021~2

これで市販の二面幅8mmのソケットが普通に使える様になります。

つまり その後は、
7900デュラ以前の様に
一般工具で分解整備、調整が出来る様に、工業製品として本来あるべき姿に
戻すことが出来るという訳です。

但し、ココを分解してしまうと、
元通りに組み直すのは非常に困難で
バネも強いので一人では無理です。
私も組み上げ時には息子に、
「ちょっとココ押さえていて」
って 頼みましたからね。
バイスにクランプすれば
一人でも組めるけど、そうしたら
傷だらけになってしまいます。

だから一般人では分解出来ない様に
したのかも知れませんが、
私からすりゃ、余計なお世話だし、
豪雨の中を走った後に
分解してグリスアップも出来ないのは、非常に問題が有ると思いますね。
どれだけシールがシッカリしていても5年もグリスの潤滑性が保つワケもありませんしね。

リペアパーツも、7900デュラまでは、
細かくバラバラで買えたのですが、
9000デュラからは
各アームの単品や、ピポッド軸等を
単品では買えなくしてしまって、
アームが組まれた状態のアッシー交換しか出来ないし、それをリペアパーツとして買おうとすると、そもそも在庫も殆ど無いし、
価格を見てもamazonで新たに箱入り新品を買うのと、
殆ど変わらない価格になっています。
つまり、
機械式の物でも【ブラックBOX化】を推進して行くという企業姿勢が如実に現れていて、何処か一箇所傷が付いただけで、ソコだけ交換は不可能。
【また新品を買え】っていうことですね。

私の様な、
乗るよりイジる方が好きっていう
楽しみ方の自転車趣味人も大勢居ると思うのですが、それが出来なくなると
いうのは悲しいことですね。



DSC_0022~2




前回の記事で、
ヒラメの縦型ポンプヘッドを
ほぼ完全に分解したところを見せましたが、
チョッと、ポカをヤラカシてまして、
一部、訂正します。

先ほどテーブルの上に、
こんな部品を発見しました。

DSC_0028

これは、一体、何なんだろう?
と、
しばらくは全く見当も付きませんでしたが、

最近テーブルの上で やった作業は、
ヒラメポンプヘッドを分解しただけなので、

その作業中に、見落とした物でしょう。

そこで、古い方の、
ヒラメポンプヘッドを、
同じ様に分解したらハッキリ解りました。 

DSC_0029

金属のコイルスプリングと、
樹脂製の球(3/16サイズ)で、
【逆止弁】に なっています。

ここを逆止弁にするのは、
仏式にしろ、英式にしろ、
私的には必要性は感じませんが、

ただ、
昔は必要だったのかもしれません。

安物の英式用ポンプだと逆流防止機能が無く
ポンプのハンドルが戻って来たり、
跳ね上がることもあったからです。

そんなポンプに付けても
性能を発揮出来る様に、
こんな非常に狭い所に逆止弁機能を付けた、
設計者の優秀さが分かります。

しかも、コレは、
30年以上前から市販されてるのです。

ヒラメポンプヘッドをバルブから外す時に、
全くエア漏れが無いのは、
皆さん知っているでしょうが、

ホース接続部で逆止弁があることも
一つの要因なのでしょう。

先日の記事で私が自作した
ホースとポンプヘッドの接続パーツには
逆止弁機能はありませんが、
今のところ、問題ありません。

私は、
今は フレンチバルブしか使わないし、
フレンチバルブは、
華奢な見た目と違って、
逆流することは構造的にあり得ないので、
恐らくは大丈夫でしょう。

逆止弁機能の無いポンプヘッドなんか
いくらでもありますしね。

外す時に指を直撃するタイプの
ポンプヘッドなら、間違い無くそれです。

ただ、
もし,最悪、
安物のポンプに付けた場合でも、
問題が無い様に設計された構造には
脱帽します。

なので、
問題が発生したら、ココに書きますし、
対策も直ぐに考えます。







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