前回の記事でエンド幅修正治具を
お見せしましたが、実は既にママチャリには施工しており、それをココに載せるつもりでしたが、フォトアプリを弄っていて、何を間違えたか施工途中の写真を消去してしまいました。
これだからアナログ親父とバカにされるんですよね。

と、いう訳で今回は、
私のポタリング用小径車の
フォークエンド幅を修正してみたいと
思います。

イメージ 1


2008年式KHS F20-R です。

フレームのアメリカ国旗の上から
旭日旗を貼っているのは
単なるファッションで、
私の思想を現している訳ではありません。

これを買ってから、かなりの年月が経ちますが、フレーム以外は全てパーツ交換しています。
メインコンポは黒いクランクも含めて
7700デュラです。
(溶接構造中空クランクだから、カラーアルマイトが非常に難しかった。)

ホイールが小径な分だけ
当然ギヤ比は上げてあり、

トップは、58T×11Tにしていて、

以前 お見せした
デローザのトップ53T×14Tと、
脚1回転で進む距離を合わせてあります。

自作部品も多いし、
カラーアルマイトを多用しています。
速さの為の改造というより
盆栽的に弄くり回して悦に入る為の
変態自転車です。

この自転車の唯一の気に入らないところは、フロントフォークのエンド内幅が
102mm近く、
【脱落防止の爪を削り落とした】
にも関わらず、
ホイール装着時にクイックのハウジングナットを回して、大幅に拡げる必要があることです。

だから、
これのエンド幅を100mmに修正したいので、治具を作ったのです。

イメージ 2


ホイールを外して実測します。
101.73mmと
かなり広いのが分かります。

ついでに作った100mmのゲージです。
画像では分かりやすくデジタルノギスで
測っていますが、
実際には、
ミツトヨのマイクロメーターで測ると、
100.006mm でした。

イメージ 3

イメージ 4


片側に合わせると反対側はこれだけ隙間が出来ます。

さて、それでは、
治具を取り付けて修正して行きます。

イメージ 5

ピンぼけでスイマセンが
両側エンドに修正治具を
【ガッチリ固定します】
 こうすることでエンドの平行が大きく狂うことを防ぎます。

そこからは、
徐々に真ん中のターンバックルを回して治具を狭めて行きます。

少しずつ回しては治具を外してエンド幅の変化を見ますが、
【全く変わりません。】

イメージ 6

ついには完全に締め切って85mmにしましたが、治具を外して測定した結果は、
【全く変化ありません。】
ガックリ........ 。

ママチャリのフロントフォークの時は、
施工前は103.2mmもあったのに、
87mmまで狭めて外したら、
99.8mmになってくれて、
アッサリ成功したのになぁ...... 。

うーん、材質がアルミだし、
何よりも小径車だから、フォークブレードが短いのがダメな理由みたいです。
ターンバックルを回す時の手応えも
ママチャリの時より遥かに固い感じです。(感覚的には3倍以上硬く感じる)

85mmまでしか狭められない治具では
これ以上はどうにもなりません。

という訳で、また義弟の会社に行き、
NC旋盤で治具を作り直しました。
単品画像は撮り忘れましたが、
前回より10mm余分に、
75mmまで狭められる様にしました。

KHSのフォークは非常にしぶとく、
78mmまで狭めてもほとんど変化無しでした。

そしてやけくそになり、
新しい治具の限界である75mmまで狭めてみて、

イメージ 7

それから治具を外します。
さて結果は?

イメージ 8


おぉっと!いきなり99.5mmです。

若干、狭め過ぎになりましたが、
フォークエンドの下端には
大きなRが付いているので、
このままでもスコンと嵌まりますし、
クイックの操作のみで良く、

【ナットを回す動作】
は、全く必要無くなりました。
(つまりレバーを倒し込むだけで良い)

一度狭めた物を広げるのだけは、
絶対にやってはなりませんしね。

それにしても、
金属のスプリングバック量は
特にパイプ状の物は、
本当に読めないですね。

日東ハンドルのアルミハンドルを曲げている人とか、ヨシムラの手曲げマフラーを作っている人なんかは、
もし前回の私の記事を見たら、
「そんなんじゃ全然足りねぇよ」
って思ったかも知れませんね。

金属を削る仕事は永年やってるんですが、
曲げたり絞ったりする仕事が
未だに職人の経験に頼っているのは
カンが物をいうからなんでしょうね。

なお、

今回の記事は真似をしないで下さい。
後で見たら、
フォーククラウン(肩)の塗装に
薄っすらとクラックが入っていました。
【ショック!】

この頃のKHSは、
今で言う、キャンディ塗装とか、
昔の自転車マニアに分かる様に言うと
フランボヤン塗装という物で、
金属地にプラサフまでは
ソリッド塗装と変わりませんが、
その上に目の荒いシルバーフレークを吹いてからクリヤーレッドを吹いています。
更にデカールを貼って、最終的にクリヤーを厚塗りしてデカールを閉じ込めています。

だから普通のメタリック色より遥かに
塗膜が厚いので割れたのでしょう。

手応え的には、
フォークのアルミ地にはクラックは入っていないでしょうが、X線検査をしている訳ではないので、多分大丈夫だと思って乗るだけです。

自分がやった加工のせいでケガをしても
誰にも文句は言えませんからね。

なので、他人から頼まれてもやりません。










私が自転車マニアなのを知っている
友人とか、会社の同僚から、

最近、依頼が多いのが、
ママチャリホイールを700C化してくれ 
とか、クイックリリース化してくれ
と、いうものです。

(私の通勤用ママチャリが
そうしているからなのでしょうが)

因みに、

シングルウォールの安物リムで組み直したり、
中空シャフトに交換したり、
色々な方法を試しましたが、

【結論から言えば】

特に、
【フロントホイールに関して】は、
シマノの最安値の完組ホイールを
買うのが一番安く上がります。

どんなに安物の鉄下駄でも、
ママチャリの純正ホイールよりは
遥かに走りますしね。

リヤは、
ドラムブレーキだったりすると
その方法は使えず、
【キャリパーブレーキ化が出来ない】
のであれば、
元々のドラムブレーキ付きハブ
を活かして、
中空ハブシャフトに交換とか
リム交換をするしか無いのですがね 。

因みに、
キャリパーブレーキ化が出来るか
出来ないかは、
【シートステーブリッジの形状】
に、よります。

シマノの完組ホイールは、
フロントだけで売っていることは
少ないけど、

型遅れの在庫処分品(新古品)なら、
アマゾンでも
【前後セットで1万円を切る】
ことも 時々あります。

ただし、 
その様なホイールを買って、 
一番困るのは、
エンド幅が合わないことです。

フロントなんか
ダホンを除けば全部100ミリだろ?
って思ってるアナタ。

【甘い】ですよ !

【あ〇ひ】とかで
2万円以下で売っている、
中国製のママチャリなんて、
エンド幅という概念さえ無く、

私が今まで見て来た中では、
フロントに関しては、

【ハブのOLD寸法】は、
実測 89mm から 101mm、

【車輪を外したエンド内幅】は、 
実測 95mm から 105mm と、
【超絶!にテキトー】です。

勿論、ナット締めだから、
広めでも無理矢理締め付けてしまえば
止まりますけどね。

ただ、クイックリリース化すると、
エンド幅がハブのOLD寸法より広いのは
非常に困るのですヨ。

狭い方向なら、
【少しだけなら】良いのですがね。

例えば、100mm幅のハブに、
フロントフォークの
エンド内幅が102mmだったとしたら、

脱落防止エンドで無ければ、
外す時はレバー解除して、
上から叩けば外れますが、

嵌める時は
クイックのハウジングナットを
大幅に緩める必要があり、
嵌まったらナットをクルクル回し、 
エンド幅を強制的に縮めてから
最後にレバーを倒し込むという、
非常に面倒で無駄な作業が
必要になります。

そんなの、
全然 (クイック) じゃ無いじゃんかヨ!
(脱落防止エンドも、動作としては同じ様なもんだけどね)

だから、
フロントフォークのエンド幅は
ハブのOLD寸法より、
チョッとでも広くてはダメなんです。

その点、
前々回書いた、
大瀧製作所さんで肩下寸法を詰めた
フロントフォークのエンド幅は、
実測で99.9mmになっていて、
正に 【神の様な精度】
で、仕上がっています。

クイックレバーを解除してから、
ステムを掴んでフロントを持ちあげれば
ホイールは、スルッと外れますし、
嵌める時にもスコッと嵌まります。

つまり、
ハウジングナットを回す必要が
全く無く、レバーを倒し込む動作だけで一瞬で固定出来るということです。

こういうのを、
本物のクイックリリースというのです。

現実的には、
フォークエンドの下端にも
多少はRかC面が付いているでしょうから
スコンと嵌まるには、
マイナス1mm位までなら
全く問題無いでしょう。

(シマノが8速ハブを130mmにした時に
126mmのフレームにも無理やり嵌められる様に、ロックナットの外側にRを付けていたのは有名な話ですしね。)


と、いう訳で、
エンド幅を自在に調整出来る工具を
自作してみました。

イメージ 1

イメージ 3


パッと見ただけでは
解らないと思いますが
↓の、
バラした部品構成を見れば
理解出来ると思います。

イメージ 2


両外側はM9-P1.0で、
ピスト車やクイックの前輪ハブシャフトと同じ規格です。

真ん中のネジは、
ターンバックル構造で、
片方は左ネジ(逆ネジ)です。

つまり、ターンバックルを回すことで、
幅が拡がったり狭まったりする訳です。

一番狭めた状態で85ミリ、
拡げた状態で120ミリ位になります。

そこまで狭くすることも拡くすることも無いと思うでしょうが、

例えば、
内幅102ミリ位のエンド幅を、
100ミリジャストに矯正する為には、
スプリングバック分を見越して、
一旦は90ミリ以下まで縮める必要があるのです。

これは、
スチール製フォークなら
全然大丈夫だけど、

アルミ製フォークブレードなら、
クラックが入るかどうかの、
ギリギリの瀬戸際だと思います。

材質やフォーククラウンの強度によって、
スプリングバックは全く変わりますから、少しずつ現物合わせでやるしかありませんが、

今度の休みの日に実際に使ってみます。 
 【注!】

(言うまでも無いでしょうが、
カーボンフォークには全く使えない技です。割れます!)





イメージ 1

私は、
96年製クロモリデローザに乗っています。
未だに、
コンポは、(当時は最新鋭だった)
9速の7700デュラのままです。

7800デュラになった時の、
カブトガニクランクのショックを
未だに心に引きずっていて、

何とか、
クランク以外は見慣れましたが、
どうしても現行シマノクランクには
交換する気にはなれません。
(最近はカンパもカブトガニだけど)

因みに、
1年半前に買った息子の自転車は、
メリダのスクルトゥーラ400です。

アルミフレームで、
コンポは105(5800)の11速です。
フロントブレーキだけは、
6800アルテに交換しましたが、
他はほとんどノーマルです。

因みに完成車専用のクランクで
グループ外(格下)の
RS500という
【5アーム】であることが、 
かえって私には拒否反応を起こさずに
済んでいます。

皆さん、御察しの通り、
フレームの剛性も含め、
私の【鉄】デローザより、
息子のメリダの方が遥かに良く走ります。

感覚的には、
踏み出しから20km/hまでの加速性は、

ギヤ 2T分 は違います。

さて、この様な状況で、
(デローザに乗り続けるとして)
10万円だけ使えるとしたら
どうしますか?

普通の(頭がマトモな)人なら、
自分のデローザのコンポを
6800アルテか5800の105に交換して
11速化するか、
あるいは、ウィグル等で、
完組ホイールを買うのでしょう。

フル9000デュラか、
9100デュラ化するには
10万円では全く足りませんし、
9100デュラは、RDの見た目が
ターニーより醜い、
バッタの様な形【あくまで個人的見解】
(使っている人ごめんなさい)
に、なってしまいましたから、
万が一、9100デュラ化するにしても
RDだけは絶対に使いませんがね。

話が脱線しましたが、

私が去年 実際にやったのは、
レプリカデカール購入に1万円、
大阪の上村塗装での、
フレームの塗り替えに4万5千円、

そして、
ココからが今回の本題である、
私の変態性の証なんですが、

フロントフォークの
【肩下寸法を詰める】 
のに、約4万円チョイです。

それぞれの往復の送料等々含めたら、
10万円を超えています。

最初の画像を見て
私の意図が分かる人は、
かなりの変態ですが、
ブレーキキャリパーとタイヤ最外周との
クリアランスが非常に狭いし、
ブレーキシュー(舟)の固定ボルトの位置が、キャリパーアームのスリット最上部に近いことが分かると思います。

ブレーキキャリパーとタイヤ最外周との
隙間には、爪楊枝は入るけど
耳掃除する為の【綿棒】は入りません。

現行のロードバイクで、
こんなにフロントフォークが短い物は
もちろん存在しません。

因みに、タイヤは
コンチネンタルのGP4000S2の23Cで、
リムは昔ながらのオープンプロです。

タイヤ幅はノギスで実測すると、
7.5bar時で25.7mmです。
表記上は23Cですが、
幅の実測値は他社の25Cに近いです。

と、いうことは、 
他社の25Cならギリギリ履けるが、
コンチネンタルの25Cを履いたら
ブレーキキャリパーに干渉するかも知れない
ということです。

今はタイヤはタイムトライアルでさえ
25Cがディフォルトですから、
まさしく時代に逆行していますね。

このフロントフォークは、
東京の大瀧製作所さんに頼んで、
肩下寸法を5ミリ詰めて貰った物です。
ブロ友の、【んちぴょん】さん
に紹介頂いた、
超絶的な日本屈指のマイスターです。

メッキ剥離し、クラウンからフォークブレードを抜き、5ミリ詰めて再ロウ付けし、更にブ厚い再メッキまでして貰ったのに、全部込みで
こんな格安でやって頂けました。

一から新規でフォークを作るより、
遥かに面倒な仕事でしょうし、
メッキ剥離と再メッキは外注だから
ほとんど儲けは無かったでしょう。
(御世話になりました。ありがとうございます。)

フレーム側も再塗装に出す前に、
ヘッドチューブ下端を自分で
フェイスカッターで2ミリ詰めています。

つまり、
フレームで2ミリ、フォークで5ミリ、
合計で7ミリ前下がりになりました。

何故、そんなことをするのか?

ここから先に書くことは、

共感する人は現在はほとんど居ないと思います。

簡単に言えば、
カッコ良さの為です。

ブレーキシューの固定位置が上がって、
レバー比が大きくなり
フロントブレーキが良く効く様になったのは、副次的効果です。

つまり、
速さや快適性には全く関係無く、
見た目の自己満足の為だけに10万円を
使ったことになります。

これぞ、私のブログタイトルである、
【盆栽的自転車趣味】 です。

1990年代真ん中くらいには
スローピングフレームが普及しましたが、
それ以前は、
当然ホリゾンタルフレームばかりでしたし、そんな時代でもショーモデルだけはトップチューブを若干前下がりにして精悍なフォルムにしていたビルダーは多かったのです。

自動車でもセダンは水平だけど、
クーペは前下がりですよね。

だから幼心に、スピードが出る乗り物は前下がりだと刷り込まれているのです。

イメージ 2

横からの画像ですが、
ダウンチューブとタイヤのクリアランスが、
最近のクロモリロードレーサーとは思えないほど、狭いのが分かると思います。
これがカッコ良いんですよね。
ピスト車みたいでしょ?
(街乗りピストのことじゃないよ)

昔は、行き着けの自転車屋に、
競輪選手もちょくちょく来ていて、

フォークの肩下寸法も、
フォーククラウンにタイヤが擦るんじゃないかと思うくらい超ギリギリなのが
非常にカッコ良かった。

それから、
時代は違うけど、25年位前の
キヨミヤザワの吉岡稔真車なんか
ダウンチューブとタイヤとのクリアランスが10ミリくらいしか無くて、
シビレましたね。

かつての、ズノウのフレームとか
ヤナギサワのピストフレームとかもね....

こんな感覚って、
分かるかなぁ?
分かんないだろうなぁ.... (笑)






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